PART 35(bbbb)

 憧れだった美少女の想像もしていなかった痴態を目前にして、柏原はしばらく絶句していた。まさか、梨沙ちゃん、オナニーして、イったのか、俺の前で・・・

 優等生で副生徒会長の柏原だった、もちろんAVを見ることはある。そして、オナニーものの動画も何度も見たことがあった。しかし、今の梨沙のオナニーは、今まで見たどのAVよりも、激しく、淫らで、卑猥で・・・でも、美しかった・・・

 梨沙はさっきまでの悲鳴が嘘のようにおとなしくなり、ベッドの上で目を軽くつぶって寝ていた。もちろん、さっきと変わらず、しどけなく両手を放りだし、足をがに股に開いたまま、という格好だ。普通の女子だったら、死んでも男子には見せたくないポーズで、乳房も、秘部も、何も隠すことなく柏原の視線に晒していた。
 「り、梨沙ちゃん・・・」
喉がからからになっていた柏原は、一旦唾を呑み込むと、全裸で横たわっている美少女に小さく声をかけた。声はかけたものの、できればもう少し起きて欲しくない、何度も何度も想像していた、憧れの美少女のヌードをもっとじっくり鑑賞していたい・・・柏原は複雑な気持ちだった。

 「梨沙ちゃん、大丈夫?・・・」
十秒ほど待って、柏原はもう一度、小さな声で呼びかけた。柏原の視線は、梨沙のうっすらと汗を掻いた顔、可愛い唇、首から肩の美しいライン、白くてふるふると震えている乳房、淡いピンクの乳輪、ちょこんと乗っている小さめの乳首、白いお腹、小さめで縦長のお臍、きゅっとしまったウエスト、腰に向けての優美なカーブ、細目だけど、肉付きの良い太もも、ほっそりしたふくらはぎ、そして、下半身の中心の淡い繊毛、その中心の縦長の秘裂・・・梨沙のヌードの全てを、上から下まで、何回も往復しては、じっくりと味わい、脳裏に焼き付けようとしていた。

 「梨沙ちゃん?・・・」
柏原はまた小さな声で言ったが、それはもはや、梨沙を起こすというよりも、梨沙がまだ起きないかを確かめていると言った方が正しかった。そして、憧れの少女のヌードをじっくり眼で楽しんだ柏原の中には、もう一つの欲望が膨れ上がっていた。梨沙ちゃんの身体、すべすべで、柔らかそうで・・・触ってみたい・・・

 (いや、駄目だ、こんな時にそんなことをしたら・・・)
思わず胸に手を伸ばしかけた柏原は、はっとなって首を左右に振った。異常な状況の連続に我を忘れていたが、今、梨沙ちゃんは、アイリスの罠に嵌まって裸にされ、やっとここまで逃げてきたところなのだ。それなのに、自分が失神している梨沙の身体を弄んだりしたら・・・梨沙の軽蔑の視線が眼に浮かんだ。そうだ、タオルをかけてあげなくちゃ・・・

 ようやく心が落ち着き、理性を取り戻しかけた柏原だったが、その時、小さな異音に気付いた。
・・・ブーン、ブーン・・・
 始めは、校庭の方から聞こえているのかと思ったが、よく聞いてみると、それは部屋の中、しかもすぐ近くからの音であることが分かった。

 (・・・え、まさか・・・?)
その音は、柏原の目の前・・・梨沙の腰の辺りから聞こえてきていた。AVで見たことのある、ピンクローターが脳裏に浮かび、柏原は動揺した。
(梨沙ちゃん、あそこにローターを入れられて、取れないでいるのか・・・)
びくびくっと時々震える梨沙の下半身が、一層淫靡に見えてきた。

 本当にここの中から音がしているのか・・・柏原は事実か確かめようと、腰をかがめて身体を前に倒し、顔を梨沙の下半身に近付けていった。どんどんモーター音が大きくなり、さらに、視界一杯を女性の股間の三角地帯が占めるようになっていた。

 今や柏原は、梨沙の秘部の20センチ上まで顔を接近させ、じっくりと見つめていた。すると、秘裂の上にある、豆粒のようなものを発見し、柏原は思わず息を呑んだ。

 (あ、これが、梨沙ちゃんの・・・クリトリス?)
他にも、股間の縦長の溝、その周囲を彩る淡い繊毛、秘裂の中心からちらちら見える赤い肉壁・・・今まで、モザイクありのAVばかり見ていた柏原は、剥き出しの女性器を目の前にして、我を忘れてじっくり観察していた。この中に、ローターが・・・モーター音はもはやはっきりと聞こえていた。そして、その音について反応するかのように、秘裂の割れ目がひくひく動いているのがあまりに卑猥だった・・・また、透明な粘液がじゅわっと溢れてきたのを見て、柏原は食い入るようにそこを見つめた。あの梨沙ちゃんが、感じてあそこを濡らしている・・・これが、梨沙ちゃんのあそこなんだ・・・


 次の瞬間、保健室の中で、二つの男女の声が同時に響いた。
「きゃ、きゃああぁぁっっ!」
「・・・っ、んっ、んぐっっ・・・」

 失神から覚めた梨沙が、自分の下半身に触れんばかりに顔を近付け、好奇心丸出しの表情で露わな秘部を観察している柏原を見て、パニック状態になり、足をばたばたとさせ、大きな悲鳴をあげたのだった。そして、梨沙が思い切り上げだ右膝が、柏原のみぞおちにまともに食い込んだのだった。

 「か、柏原くん! 何してるの、変態っっ!」
梨沙はさらに足をばたつかせ、柏原の身体のあちこちを蹴った。
「早く出てって! カーテン閉めてっ!」

 「いてっ、いてっ・・・ご、ごめん、梨沙ちゃん、分かったから・・・」
柏原もまた、半分パニック状態に陥っていた。つい我を忘れ、梨沙の女の子として最も見られたくないだろう部分を、じっくりと見つめて興奮している姿を見られてしまったのだ。変態、という梨沙の言葉が胸に突き刺さった。柏原は慌ててベッドから離れ、カーテンを閉めて、椅子に座った。
「・・・だけど、心配して、カーテンを開けたんだよ・・・その、梨沙ちゃんが、おかしくなっちゃうのかと思って・・・」

 すると、カーテンの向こうの梨沙はしばらく沈黙した。
「・・・分かったわ・・・ごめん、言い過ぎたかも・・・あっ・・・」
言葉を続けようとした梨沙だったが、その時、さっきから続いている事態が継続していることを思い知らされた。さっきは柏原に見られたという羞恥と怒りで我を忘れていたが、膣の中で振動し続けているローターからの快感は少しも減っていなかった。
「・・・い、いや、あっ、あんっ・・・ち、違うの、柏原くんっ・・・あ、あぃぃ・・・大丈夫、だから、気にしないで・・・は、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
さっきとは違い、今度は柏原にはずかしい声をはっきりと聞かれていると分かっていることが、梨沙にさらなる刺激を与えてしまっていた。駄目、恥ずかしい声を出したら・・・早く、早く取らなくちゃ・・・
「・・・! く、くぅぅぅ・・・あ、ああぁ・・・あん、あんっ・・・」
梨沙はまた同じ失敗をしてしまった。中指を秘裂にぐっと差し込み、せっかく少し出てきたローターをまた奥に押し入れてしまったのだ。梨沙は痛いほど唇を噛み締め、声を押し殺そうとしたが、それはかえって淫らな声をあげることにつながった。
 
 「あのさ、梨沙ちゃん、怒らないで聞いて・・・」
喘ぎ声が響く保健室の中、柏原は恐る恐るカーテンの向こうに声をかけた。
「さっき、聞いちゃったんだ・・・梨沙ちゃんの・・・中から、モーター音・・・」

 「・・・え? ち、違うの!・・・あ、あぁぁ・・・」
柏原くんに知られてしまった!・・・梨沙は反射的に否定したが、次の瞬間の喘ぎ声がそれを帳消しにしてしまった。柏原くんに、胸も、あそこも、イっちゃうところも、全部見られた・・・そして、秘部の中に恥ずかしい器械が入っていることまで・・・とても、16の少女に受け入れられることではなかった。しかし、ローターは容赦なく秘奥を抉り続け、一度絶頂に達した官能に理性はさっきより脆くなっていたため、梨沙はあっという間に頂点付近まで追い詰められた。
どうしたらいいの、誰か助けてっ・・・全裸でベッドに横たわっている梨沙は、ばっと起きあがると、今度は身体の向きを変え、ベッドの上で四つん這いになった。そして両膝を大きく開き、そのまま腰を激しく上下させた。そうすれば、重力もあって、ローターが出やすくなるのではないかと考えたのだ。
「・・・んんっ・・・あ、あひぃっ・・・あ、あん、あん、あぅぅぅ・・・い、い、いぃぃぃ・・・」
全裸で四つん這いになり、足を開いて腰を上下左右にグラインドさせた梨沙は、結局ほとんどローターを押し出すことができず、知らずに影絵で卑猥な四つん這いオナニーショーを柏原に見せつけることになってしまった。それは1分ほど続き、ついに梨沙は最後の瞬間を迎えた。
「・・・あ、ああ、あぁぁ・・・いや、柏原くんっ、違うのっ・・・あ、あ、あぁ、あぃぃぃっっ!・・・・」

 梨沙の絶叫がぷつりと途絶え、保健室の中に、再び静寂が訪れた。

 「梨沙、ちゃん・・・」
今度は柏原にも分かっていた。梨沙は今、秘裂の中のローターの快感責めに屈し、イってしまったのだ。しかも最後の梨沙のポーズは余りに大胆だった。四つん這いでさんざん腰を振ったあげく、今は顔をベッドにつけ、背中を思い切り反らせ、お尻を天井に突き出す格好になっている・・・

 柏原は内心で激しく葛藤した。見てみたい、あの梨沙ちゃんの四つん這いケツ上げポーズ・・・でも、今度梨沙ちゃんに気付かれたら、完全に変態と思われて、軽蔑されてしまう・・・でも、さっきも2分くらいは失神していたから、ほんの少しなら、起きないはず・・・影絵に映っている、ウエストから尻、さらに太ももにかけての黒いカーブを眺めながら、柏原は喉がすっかりからからになっていた。

 その十数秒後、結局、柏原の心の中の戦いは、良心の負けに終わった。少しだけなら・・・柏原は自分に言い訳をすると足音を立てないようにそっと立ち上った。そして、向こう側の様子が変わっていないことを確認すると、ゆっくりとカーテンを開いていった。

 すっかりカーテンを開くと、そこには予想以上に淫らなポーズの梨沙の姿があった。梨沙は右頬をベッドに付け、真っ赤になった顔で、乱れた髪を頬に貼り付かせ、うっとりとした表情で目をつぶっていた。少しだけ浮いた上半身からは、ぷるぷるとした乳房が垂れ下がり、お尻はこれでもかとばかりに鋭角に突き上げられていた。
 もう少し、大丈夫だよな・・・柏原はその姿をじっくり堪能のしたあと、今度はベッドの隣の辺、すなわち、梨沙の足側に回った。そこから見れば・・・
(・・・うわ、すごい・・・梨沙ちゃん、すごい格好・・・)
四つん這いで大きく足を開いている全裸の女の子の姿を真後ろから眺めた柏原は、その光景にしばらく絶句した。

 肉付きのよい、白くすべすべしてそうなきれいな太もも、ふっくらと丸いお尻、その真ん中で小さくすぼまったお尻の穴、ぱっくり開いた秘裂、その周りを囲むような淡い繁み・・・柏原は思わず、顔を接近させた。ブーンというモーター音が聞こえた。そして、梨沙の秘裂が、快感を味わうようにひくひく震え、透明な愛液が溢れ続けるのが見えた・・・

 「ん、んん・・・」
梨沙が不意にうめき声をあげた。
「ん、あ、あぁ・・・」
ローターの振動に応えるように、柏原の目の前の尻を左右に揺らした。

 (・・・!)
柏原は、ふっくらと丸い尻を名残惜しく感じながらも、慌てて下がり、カーテンを閉めて椅子に座った。



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