PART 39(bbbab)

 女子高生達の呆れた声に、周囲のギャラリーの雰囲気がまた変わった。驚愕の空気は徐々に消え、このハプニングを思い切り楽しんでしまおう、どうせ、悪ノリでやってるんだろうから・・・子供連れ以外の者はほとんどその場に留まり、次に何が起こるかを期待していた。

 く、く、くぅぅ・・・文化祭門の箱の中では、梨沙が掠れた喘ぎ声を漏らしながら、快感に悶えていた。だめ、感じたら、また、見られちゃう・・・しかし、止めどもなく愛液は溢れ続け、ツー、ツー、と下に落ちてしまっていた。
(お願い、見ないで、柏原くん!)

 あはは、また垂らしてる!、とんでもねー変態女だな!・・・ギャラリーから嘲笑と罵声を浴びながら、女の下半身は愛液を漏らし続けた。さらに、きゃっ、いやっ、という小さな悲鳴が聞こえた後、ギャラリーはより楽しい光景を目にすることになった。

 文化祭の門の上側の柱の下に見えていた女性の下半身がずるずると落ち始め、50センチほど下がったところでようやく止まった。さっきまではお臍までしか見えていなかったが、今では首の下までが箱の外に露出していた。そして、抜けるように白い乳房までもがギャラリーの視線に晒されることになった。もはや、隠れているのは女性の顔だけだった。

 「おおお、きれいなオッパイ!」
「すっげぇ、ぷるぷる揺れてる!(笑)」
「なんか、すっげえスタイル良くねえか?」
「グラビアアイドルにでもなればいいのに、何でこんなおっぴろげてんのかなあ(笑)」
「ねえねえ、焦らさないで早く顔見せてよ!」
「おい、首に巻いてるの、うちのリボンだよな! まさか、本当にK附の女なのか!?」
「うわ、ここまで下がってくると、あそこがよく見えるな・・・グッショグショじゃねえか、この女!」
「ほんとだ! っていうか、また垂れてきた(笑)」
「もう、学園祭妨害してどういうつもり、早く警察呼ぼうよ。」

 「・・・あっ、あっ、あぅぅ・・・」
梨沙はあまりの事態に目を固く閉じ、いやいやをするように首を振っていた。今自分は、文化祭の学校で、大勢の来校者と在校生に注目される中、何も身に付けていない身体を宙吊りになって晒してしまっているのだ。しかも、M字開脚でディルドを咥えている、というこれ以上ない卑猥な格好で・・・嘘、絶対嘘、こんなの・・・
「・・・あ、あっ、あぁ・・・」

 しかし、梨沙にもこれが紛れもない現実であることは分かっていた。全身をじんじんさせているこの快感が幻であるはずがなかった。また、これ以上秘裂の力を緩めてディルドが抜けてしまったら、自分の顔が皆に見られてしまうのも、梨沙が直面している現実だった。
「・・・ん、んんっ・・・あ、あ、あぁぁん・・・」
声を出してはいけないと思いつつも、ディルドに膣壁を抉られ、媚薬も相俟って梨沙の官能は限界近くに達していた。もしこのまま絶頂に達してしまったら・・・梨沙は思わず想像して身震いした。そしたら、ディルドが抜けて自分の身体が完全に下がって、自分の顔も、エッチな身体の反応も、女の子の絶対に見られたくないところが開ききっているところも、何もかも見られてしまう・・・柏原くん達もいるのに・・・
「・・・う、う、ぅぅぅ・・・あ、あ、あはぁ・・・」

 「おい、何か声が聞こえねえか?」
「ほんとだ・・・女の喘ぎ声!?」
「・・・おお、ほんとだ! こんな格好見られて、喘いで、漏らしてるんだ、この女!」
「そう言えば、あの乳首も立ってるんじゃねえか?(笑)」
「すっげぇ変態だな。本当にうちの女子なのか?」
「まさか、AV女優がうちのリボン付けてるだけだろ。」

 真下から文化祭委員の男子たちの声が聞こえ、梨沙ははっとして唇を噛みしめたが、それも僅かしかもたなかった。
「・・・ふぅぅ、く、くぁあ・・・あっ、あっ、あん・・・」
すぐ下にいるのは知り合いの男子ばかりなのだ、声を聞かれたら私だと分かってしまう・・・せめて、それだけは許して・・・しかし、その破滅の予感までもが、梨沙の官能を逆に刺激してしまっていた。

 そして、知り合いの男子達を意識して興奮してしまったことが梨沙の命取りになった。ロープに吊された梨沙の身体がじわじわと下がり始めたのだ。あ、だめっ・・・梨沙が内心で悲鳴を上げ、必死に股間に力を込め直したが、バイブが少しずつ抜けてしまっているようで、その動きはなかなか止まらなかった。

 ついに、門の下に可愛い唇、鼻が見え、さらに綺麗な眼とショートカットの髪が露わになり・・・全裸の少女の全貌が明らかになった。

 ようやくロープの動きが止まった時、梨沙は目の前に見える光景に絶句していた。学校の正門の前の道路はほぼ一直線に150メートルほど続いているが、そこはまるで、初詣の神社の参道のように、大勢の人間で溢れかえっていた。また、斜め下1メートルくらいのところには、呆然としている生徒会役員、文化祭委員など、K附高校の生徒達の姿があった。他校生や社会人らしき来校者がその周囲を囲み、やはり梨沙の最も恥ずかしい部分と乳房、顔をじっくりと観察していた。

 特に、K附の生徒達の衝撃は計り知れなかった。まさか、文化祭の日に、正門のすぐ前の文化祭門から、美少女生徒会長が全裸でぶら下がっているなんて・・・しかもM字開脚で女性として最も恥ずかしい部分を見せつけるような格好で、その中心にディルドまで咥えているのだ・・・さらに、身体が落ちてきた結果、今では生徒達のちょうど目線の高さに、梨沙の秘裂・・・いわゆるお○んこ、がぶらぶらと揺れているのだ。また、憧れの美少女の秘裂が愛液でぐしょぐしょに濡れているのも男子高校生達には刺激が強すぎた。いつも理知的だった生徒会長の美貌は、今はうっすらと汗を掻いてショートカットの髪を額に貼り付かせ、唇は半開きになって熱い吐息を吐き続けていた・・・うっとりとしたような表情、霞がかかっているような瞳・・・清楚で可憐だった学園のアイドルが、今は魔性の女のような淫靡な魅力を放っていた。

 「・・・た、谷村、さん・・・?」
しばらくの沈黙の後、最初に口を開いたのは副生徒会長の柏原だった。斜め上の梨沙を見上げると、白くて丸い乳房と淡いピンクの乳首までが視界に入り、男子高校生の頬は真っ赤になっていた。
「ど、どうしてこんなことしてるの? 大丈夫?」
それは、梨沙のポーズの卑猥さに対して、あまりにも軽い言葉だった。

 「か、柏原、くん・・・み、見ないで、お願い!」
好意を持っていた男子の前で、乳房と秘裂を見せつけるような格好をしていることを改めて思い知らされ、梨沙は首を振りながら言った。みんなにばれてしまった! みんな、私が谷村梨沙だと分かって、お尻も、胸も、あそこも、じっくり見ている・・・恥ずかしい部分に突き刺さる視線が物理的な刺激のように感じ、梨沙の全身を妖しい快感が突き抜けた。あ、ああ・・・だ、だめ、これ以上、感じたら、私・・・

 その時、梨沙の左側の下から、一人の女子の声が響いた。
「なーにが見ないで、よ・・・もう、いい加減にしてよ、生徒会長さん!」
それは、みどりの声だった。生徒会長、という言葉に、K附生以外の来校者がざわめいた。
「ねえ、何でこんな格好してるのよ? もしかして、誰かに脅されているの?」

 「・・・え、そ、それは・・・」
梨沙は思わず言葉に詰まった。アイリスに脅迫され、遊園地での痴態の写真や動画をネタに強要されていることではあるが、それは恥の上塗りにしかならない気がした。それにあの時は、自らオナニーまでさせられ、絶頂と共に潮吹きまでしているのだ・・・そもそもそれが、強要されてのものだと、皆に信じてもらえるだろうか・・・
「・・・あ、あ、あんっ・・・」
しかし、いくら恥ずかしくても、ディルドを締め付ける膣の力を緩めることはできなかった。梨沙は、ディルドの突起に刺激され、再び喘ぎ声を漏らし、愛液を垂れ流し始めた。

 「おい、なんかすっげー可愛くない、あの子? なんで宙吊りM字開脚でオナニーしてるわけ?(笑)」
「ああ、アイドル並み、って言うか、賢そうな分、それ以上だな。」
「生徒会長って言ってたよな・・・まさか、嘘だろ?」
「あんなに可愛いのにすげえ美乳、アソコはパイパンって、最高だな!(笑)」
「で、人前でバイブ咥えてあそこぐしょ濡れにさせるって・・・AV以上だよな(笑)」
「あ、知ってる! 確か・・・谷村、梨沙・・・生徒会長で、バスケ部のエースよ、あの子!」
「あー、あの美少女生徒会長? 頭もすごくいいんでしょ? 何であんなことしてんの!?」
「文化祭だから裸になるって・・・ばっかじゃないの、信じられなーい」
「ねえ、毛がないよね、あの子・・・剃ってるのかな?(笑)」
「おい、早く来るように教えてやろうぜ、写真付きで(笑)」
ギャラリー達が携帯端末を掲げ、梨沙の全身を撮影しようとレンズを向け始めた。

 そのどよめきと噂話は伝言ゲームのようにあっという間に伝わっていき、校門前の道路を埋め尽くす来校者達が皆、文化祭の門の下にぶら下がっている梨沙の全裸M字開脚姿を見つめ、携帯端末のレンズを向けていた。そして遠目にも、梨沙の美しい白い肌が分かり、さらにその腰が淫らにくねっているのが分かった。

 「・・・あ、あっ、あぁん・・・く、く、くぅぅ・・・」
媚薬、ディルドの突起に膣を抉られる刺激、そして大勢の一般人の前でこんな姿を晒している羞恥・・・すべてが相俟って、梨沙にこれ以上ない快感をもたらしていた。もう、終わりだわ、私・・・ぼうっとした視界に、150メートル先までぎっしり埋まった大観衆が、皆、自分の股間に視線を集中しているのが見え、梨沙は内心でがっくりとした。どろり、と愛液が垂れる度に、きゃあ、さいてーっ、と女子高生のはしゃいだような悲鳴が聞こえるのが辛かった。
「・・・あ、あっ、あはぁ・・・い、いぃぃ・・・」
だめ、抜けちゃだめ・・・今、くす玉が割れたら・・・遊園地の恥ずかしい無数の写真が、この大観衆にばら撒かれてしまう・・・


 「梨沙ちゃん、何があったんだ!? 大丈夫、大丈夫だから!」
突然、男性の大きな声が聞こえ、梨沙は思わずそちらの方を見た。それは、斜め前の下にいる柏原だった。
「俺、梨沙ちゃんを絶対信じてるから。何か理由があるんだよね? それ、抜いた方がいいんだろ?・・・ちょっと待って、取ってあげるから・・・」

 え?・・・気が付くと、柏原が手を伸ばし、梨沙の秘裂に挿入されたディルドの柄を掴もうとしていた。
「・・・だ、だめっ! 抜いちゃだめ!」
梨沙は眼を見開き、顔を引きつらせて悲鳴をあげた。抜かれてしまったら、くす玉が割れてしまうのだ。それでは、何のためにこんな恥ずかしい格好で頑張っていたか、分からなくなる・・・

 しかし、柏原の動きはすぐには止まらず、ついにその手はディルドを握った。その瞬間、そのディルドにまみれている愛液を手のひらにべっとりと感じ、柏原は頬を真っ赤に染めた。目の前には、憧れだった女の子の秘裂がまともに見えるのだ。しかも、透明のディルドを咥えているため、秘裂の内部までがディルド越しに見えてしまっていた。梨沙のそこは、綺麗なピンク色で、無数の襞があるのが分かった。そして、日の光がディルドを通じて中に入り、愛液にまみれた肉壁がきらきらと光っていた・・・
「・・・え、梨沙ちゃん・・・抜いちゃだめって、どういうこと・・・?」
目の前のあまりに衝撃的な光景と、梨沙の絶叫に混乱し、柏原は慌ててディルドから手を離した。

 「あー、分かった。ひょっとしてこれで身体を支えてるんじゃない?」
二人の沈黙を破るように、別の男子の声が聞こえた。それは、写真部の岩本の声だった。
「つまりさ、梨沙ちゃんのあそこに入っている、その棒が抜けると、梨沙ちゃんの身体が下がっちゃうんじゃないの? つまり、その棒に繋がっているロープが滑車かなんかで梨沙ちゃんをぶら下げているロープに繋がっているってこと。」

 「え、そうなの!?・・・だとしたら、梨沙ちゃん、自分のアソコの力で、自分の身体を支えているってこと?」
「まあ多分、電動アシストかなんかで力を増幅してるんだろうけど」
「あー、ほんとだ。ほら、上の方をよく見ると・・・暗いけど、確かに滑車に繋がってるよ、このロープ!」
「うーん、つまり、自分のアソコの締め付けの力を試してたってこと? ちょっとでも緩んだら素っ裸がみんなに見られちゃうってのは、失敗した時の罰ゲームなのかな?」
「でもさあ、誰かにやってもらわなくちゃ、こんな風に吊されるなんてできないよな・・・一体誰がこんなことしたの、梨沙ちゃん?・・・うわあっ」
最後の男子の悲鳴は、梨沙の愛液が目の前にぼとりと落ちてきたことに対する驚きだった。

 「い、い、いやあ・・・見ないで、お願い・・・あ、ぁぁ、あはぁ・・・」
梨沙はもはや、高熱でもあるかのように顔全体を火照らせていた。真下には知り合いの男子、目の前には埋め尽くす群衆がいて、あちこちで携帯のカメラを向けている・・・

 「・・・うん、実はそうなんだ・・・昨日の晩、急に梨沙ちゃんから電話が来て、こんな格好にしてくれってお願いされたんだよね。」
岩本が頭を掻きながら言った。
「滑車と電動アシストを準備したのも俺たちなんだ・・・ごめん、さっきは知らなかったフリをして・・・つい、ね・・・梨沙ちゃんに頼まれたって言っても、信じてもらえない気がしてさ。」

 「・・・あ、ぁぁん、・・・い、いぃぃ・・・あぅぅ・・・」
岩本が適当なことを言って自分を貶めていると分かっていても、今の梨沙に反論する余裕はなかった。愛液まみれで少しでも気を緩めたら、ディルドがすぽっと抜けてしまいそうなのだ・・・梨沙は膣壁全体にたっぷり媚薬を擦り込まれ、さらにぎゅっとディルドを握って、突起に襞をつつかれ、小刻みに震えながら喘ぎ声を漏らしていた。もちろん、股間からは愛液が垂れ落ち続けていた。だめ、だめ、撮らないで・・・こ、こんな格好・・・もう、許して・・・朦朧とする頭の中で、梨沙は必死にアイリスに懇願していた。


 ・・・梨沙の懇願も空しく、アイリスによる罰はこれで終わりではなかった。文化祭に来た大観衆の前で全裸M字開脚で吊り下げ、ディルドに身悶えする姿を秘裂も晒させる、そしてそれを皆に撮影させ、拡散させる・・・乳房も、お尻の穴も、無毛の秘裂も、愛液を垂れ流してよがる顔までが、無数の人に見られてしまったのだ・・・それだけで、生意気な美少女生徒会長は社会的に破滅し、二度と人前で演説などできなくなるに違いなかった。

 しかし、アイリスはさらに、絶対に梨沙が言い逃れできないよう、駄目押しをする計画を立てていた。
「それじゃあ出番よ、スタッフの皆さん・・・梨沙ちゃんに、地獄を見せてあげてね。・・・ひょっとしたら天国かもしれないけど(笑)」
渋谷の事務所で中継画面を眺めていた真樹は、マイクに向かって淡々と言った。そしてマイクをオフにすると、小さく息を吐いた。
「まさか、こんなに粘るなんてねえ・・・すごいわ、梨沙ちゃん・・・でも、おかげで、もっと楽しいショーをすることになっちゃったわね・・・次が、とどめよ(笑)」



前章へ 目次へ 次章へ

カウンター