PART 16

 全裸で恥ずかしいセリフを言う姿をしっかりと記録された麻由香は、ついに衆人環視の中での剃毛ショーを開始した。

 麻由香はその場で立ち上がって恥毛の右端の僅かの部分だけにクリームを付けた。その様子は、勿論逐一ビデオカメラに記録されている。(・・・こ、こんなのって・・・)同年代の男女が見つめる中で裸の秘部を晒し、更には恥毛を剃らされる・・・想像したことも無い恥辱地獄に落とされ、ともすれば麻由香の頭は真っ白になりそうだった。
 そして、さらに麻由香の困惑を深めていたのは、自分自身の身体の反応だった。まさかと思ったが、身体の奥から恥ずかしい液が流れ出してきているのは間違いなかった。
(い、いやだ、私、まさか、感じてる・・・こんな格好を皆に見られて、悦んでいるってこと? それじゃあ、本当に露出狂じゃない・・・)
これだけ恥ずかしい姿を晒していながら、麻由香はまた一つ、絶対に知られてはならない秘密を抱えることになってしまった運命を恨んだ。
(い、いやだ、どんどん出てくるみたい・・・は、早く終わらせないと、気づかれちゃう! 絶対に脚を開いちゃだめよ・・・)

 麻由香はギャラリーが注視する中、ついにカミソリを恥毛にあてた。
(・・・やらなくちゃ!)
麻由香がその手を動かすと、ジョリッ、という小さな音と共に、恥毛が剥がれた。麻由香は一瞬、手を止めたが、観念したかのように、手を再度動かし始め、剃毛の作業を続けた。右側を終わらせると、すかさず左側の端にクリームを塗って、また剃り始めた。しかし、その冷たい刃が秘部にあたる度に、ジュクっと、体の奥から何かが溢れて来るのを感じ、麻由香はその度に体をビクッと震わせた。

 しばらく固唾を呑んでその様子を見つめていたギャラリーが言葉嬲りを始めた。
 「おお、ついに麻由香ちゃんがあそこの毛を剃りました!」
「顔真っ赤に染めちゃって、すごく可愛いけど、やってることエロ過ぎ!(笑)」
「やだあ、麻由香ちゃん、どうしてお尻振りながら剃ってるの、いやらしいっ!」
「おいあの顔見ろよ、何かうっとりしてないか?」
「いやあだ、あれって、感じてるって顔じゃない? 人前で毛を剃るとこ見せて感じるなんて、やっぱり変態よ、あの子!」

 (いや、だめっ、そんなこと、言わないで・・・)
N高女子の言葉に我に返った麻由香は、必死に平静な表情を作った。最低限の恥毛をできるだけ急いで剃って、何とか処理を終わった。
「で、できました・・・」
麻由香は再び両腕で身体を隠しながら、絵理奈に言った。
(こ、これでいいんでしょ、早く終わりにして・・・)

 しかし絵理奈の言葉は、またも麻由香の期待を裏切った。
「あれ、麻由香ちゃん、それで終わりなの?」
絵理奈は不思議そうに言った。
「ちょっと、手をどけて。」

 「・・・は、はい・・・」
麻由香は男子達の視線を感じながらも、手を股間からどけた。
「こ、これで、さっきはみ出たところは処理できたと思いますが・・・」

 「うーん、そうねえ・・・」
絵理奈が無遠慮にその股間を見つめながら顎に手をあてた。
「麻由香ちゃん、これじゃあ、全然だめよ。」

 「え、どうしてですか?」
麻由香は絵理奈の真意が分からず、不安に駆られながら聞いた。

 「だからね、万一ってことがあるでしょう? さっきくらいの食い込みで済んだ場合にはこれでいいでしょうけど、何かの弾みでうんと食い込んじゃったら?」
絵理奈はライバルの新体操美少女をいたぶる楽しみをじっくり味わいながら言った。
「これで、絶対に見られないと言い切れる、麻由香ちゃん?」

 「・・・あ、あの、絵理奈さんはもしかして・・・全部、剃らなくちゃ駄目っておっしゃっていますか?」
麻由香は恐る恐る聞いた。もちろん、そんな訳はない、と否定されることを期待してだった。しかし、目の前の絵理奈はにっこり笑って頷いた。
「そ、そんな! そんなの、無理ですっ、サポーターだってありますし、これで大丈夫ですから。」
これだけは絶対に譲れない、麻由香はそう思って必死に言った。全部を剃るためには、皆の前で大きく脚を広げなければばならない・・・今でも、体の奥のジュクジュクは続いているのに・・・

 「あら、物分かりの悪い人ねえ。・・・やっぱり、できない?」
絵理奈はゆっくりと言った。

 「ご、ごめんなさい、それだけは、できません・・・」
麻由香は絵理奈を刺激しないように気をつけながら必死に言った。

 「ふーーん、そう? どうーーしても、だめかしら?」
絵理奈はさらにゆっくりと言った。

 「は、はい、どうしても、できません、ごめんなさい・・・」
麻由香はそう言って頭を深々と下げた。絵理奈が急に怒り出すのではないか、強い口調で脅迫してくるのではないか・・・絵理奈のリアクションを覚悟して麻由香は硬くなった。

 「ふーん、どうしても麻由香ちゃんにはできないのかあ、じゃあ、仕方無いわねえ・・・」
絵理奈は麻由香の予想を裏切り、表情を変えなかった。しかし、その視線が麻由香ではなく、その後ろを見ているようにも感じられた。
「・・・じゃあ、手伝ってあげましょ!」
その言葉が終わるよりも早く、麻由香の後ろから伸びた複数名の手が麻由香の両腕をそれぞれ後ろに引っ張った。

 「きゃ、きゃあっ、何をするんですか?」
全裸のままで両腕を掴まれた麻由香は体を振って逃れようとしたが、がっしりと掴んだ手の力は意外と強く、どうすることもできなかった。
「い、いや、やめて、離してっ!」

  「ほら、おとなしくしなさいよ、私達、協力してあげてるんだから!」
「そうそう、ほんとに焦れったいんだから、ほら、よいしょ!」
麻由香の腕を押さえたN高女子の二人は、息を合わせて、麻由香の両手を引き上げ、頭の後ろで組む形にさせた。そこにもう一人の女子が近づき、競技用のリボンで、麻由香の両手を頭の後ろで縛り上げた。あっという間に、麻由香の全裸立ち姿での両手緊縛が完成した。

 「ちょ、ちょっと、どうしてこんなことするんですか!? は、早く解いてください。」
麻由香は必死に訴えた。縛られてしまっては、何をされても抵抗できない・・・カメラの液晶モニターを見ながらにやつく田之倉の顔が目に入った。
「陽菜ちゃん、美加ちゃん、お願い、解いて!」
他に味方がいないと思った麻由香は、藁をもすがる思いで二人に頼った。

 しかし、二人の反応はつれなかった。
「駄目ですよ、先輩、絵理奈先輩の言うこと、ちゃんと聞かなくちゃ。」
「そうそう、大丈夫ですよ、私達、先輩のヘアスタイルとお化粧担当ですがら、アンダーヘアも、ばっちり処理してあげますね(笑)」

 嬉々として麻由香の前に来た二人は、麻由香の太ももをそれぞれ掴んだ。
「うわ、すべすべでもっちもちっ!」
「すっごく白くて、きめ細かくって、すてきな脚ですね!」
しばらく麻由香の生足の感触を楽しんだ後、陽菜と美加、そして麻由香の後ろの女子の3人は目を合わせ、小さく頷いた。

 「はい、せーのっ」
突然、3人が掛け声を掛け、その瞬間、麻由香の脚がぎゅっと大きく広げられ、更に、ふわっと宙に持ち上げられた。
 その結果、麻由香は、幼女がおしっこをするような格好で皆の視界に晒されることになった。

 「い、いやあっっっ!」
麻由香は髪を振り乱して絶叫した。それはM字開脚姿で宙吊りにされたのと同じだった。おおっ、すっげえ、と男子達の歓声が上がった。
「やめて、離してぇっ!」
麻由香は脚をバタバタして抵抗したが、陽菜と美加に固く抑えられ、全く抵抗できなかった。

 「はい、皆さん、本条麻由香先輩の剃毛前のあそこ、じっくりご覧くださーい。」
陽菜がそう言うと、麻由香の体を抱える3人の女子は、息を合わせて回転を始めた。麻由香を取り囲む男子と女子の全員に麻由香のM字開脚姿を堪能させるためだ。そして意地悪く、周囲で立っていた男子達は皆、腰を下ろして座り始めた。もちろん、麻由香の秘裂とお尻の穴を、下からじっくりと覗き込むためだ。

 「ひ、ひい、い、いやあ、や、やめてえ・・・」
全裸で開ききった股間を見世物にされる・・・麻由香は余りの恥辱に悲鳴を上げた。

「ほら、先輩からも挨拶して下さいよ! 言わなかったら、ずっとこのままですよ。」
陽菜は麻由香の懇願に取り合わず、口上を耳元で囁いた。

 「ひ、陽菜ちゃん、どうしてそんなこと・・・」
しかし麻由香に選択くの余地は無かった。
「み、皆さま、私、本条麻由香、これから完全剃毛ショー、再度行わせていただきます。・・・その前に、私の恥毛を、おまんこの穴とお尻の穴と一緒に、じっくりご覧になってお楽しみください・・・」

 麻由香が顔から火を噴きそうな思いでそう言い終わると、ギャラリーがからかい始めた。
「言われなくてもちゃんと見てるよ、麻由香ちゃんの恥ずかしい二つの穴!(笑)」
「あんなに頑張って隠してたのに、ついに穴の中まで見られちゃったね、麻由香ちゃん!」
「あそこまで綺麗なピンク、麻由香ちゃん、最高だね! 絶対に、超一流のAV女優になれるよ!(笑)」
「ていうか、これって完全にAVじゃないの? 空中M字開脚を360度の男に向けて披露、なんて、デビュー作にしたらやり過ぎだろ(笑)」
「可愛いけど露出狂の新体操美少女、T大合格間違いなしのお嬢様女子高生、黒髪ポニーテールでウブな17歳の処女・・・絶対にトップとれるじゃん、良かったね、麻由香ちゃん!(笑)」
男子達は熱い視線を送りつつ、堕ちた高嶺の花への言葉嬲りを堪能していた。

 しかし女子達は若干複雑な気持ちになっていた。これだけ女として屈辱的な姿にさせたのに、それでもまだ美しく、可愛い麻由香が許せなかった。・・・しかし、意地悪な目で見ている女子達は、ついに麻由香の秘密に気付き、ひそひそ話を始めた。
「ねえ、あそこ、ちょっと光ってるよね。」
「あ、ほんとだ! やっだあ、あの子、男の子に恥ずかしい穴見せびらかしながら濡らしちゃってんの、変態っ!(笑)」
「本当は悦んでるくせに、顔真っ赤にしちゃったりして、えげつないわね。」
「それじゃあ、麻由香ちゃんから説明してもらいましょうか?(笑)」
最後の言葉を言った絵理奈は、ゆっくり立ち上がった。

 「さ、そろそろ始めましょうか。」
絵理奈は麻由香を宙に掲げる3人に話しかけた。
「下に降ろしてあげて。もちろん、脚は開いたままでね。」

「分かりましたあ! 先輩、おとなしくしててくださいね。」
陽菜達はそう言いながら麻由香を床に降ろしたが、麻由香はここぞとばかりに逃げようとして、すぐに皆に取り押さえられた。
「仕方ないわねえ、麻由香先輩・・・」
美加が困ったように小首を傾げた。


 そしてその2分後。
 麻由香はM字開脚姿のままマットに転がされ、必死に緊縛から逃れようと身体をくねらせていた。
 さっきまでは両手を頭の後ろで組んだ状態でリボンで縛られていた麻由香だったが、今はそれに加え、脚にロープをかけられていた。M字の頂点に当たる膝にそれぞれロープの輪をかけられ、背中の後ろで引き絞って脚が180度近い形に固定されていた。そして、その背中のロープと頭の後ろで両手を縛るリボンは、別のリボンでしっかり結び付けられていた。その結果、麻由香は、全裸M字開脚の姿を隠すこともできず、天井に向けてあられもなく股間を晒す形に固定されてしまっていた。取らされた格好のあまりの浅ましさに、麻由香は頬を真っ赤に染めて絶句していた。

 「ふう、やっと完成。完璧ですね!」
陽菜が額の汗を拭いながら無邪気に笑った。
「私達に逆らった罰ですよ。先輩、もう私達のペットなんですから、分かりました?(笑)」

「だっけど先輩、すっごい格好ですね、あそこを思いっきり見せつけちゃって、恥ずかしくないんですか?」
美加が麻由香の顔を上から見下ろしながら笑った。
「あのう、男の子たち、先輩のあそこ、思いっ切り見てますけど?(笑)」


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