PART 12

 必死に粘った理絵だったが、3番目の卓ではさらなる試練にさらされることになった。すぐに固定されて大股開きにされたのは先ほどと、同じだが、その後が違った。

 「ねぇママ、ブラとパンティを脱がしちゃいけないんだよね。」
男の一人がママに話しかけた。
「ええ、そうよ。」
ママは訝しげに答えた。

 「よし、じゃあ、中に手を入れるのは良いわけだ。」
ママの返事が終わるか終わらないかのうちに、男の手がブラの内側に滑りこんだ。

 「あ、ひ、ひぃ、いやあ!」
生で触られる感触に、理絵は悲鳴をあげた。以前も佐藤に触られたが、今回は限界ぎりぎりまで官能を高められているのだ。その辛さは段違いだった。

 「なるほどねぇ。じゃ、俺はこっち。」
「俺も失礼してっと。」
「じゃ、私はここかな」
あっと言う間に理絵の下着の中は男の手に蹂躙された。

 「い、いやぁぁっ! やめて、人でなし!」
理絵は叫んだ。
「女一人を固定して、こ、こんな、・・・ひ、ひぃぃっ」
しかし言葉が続かない。

 無理も無かった。理絵の両の胸、秘部、尻に直に男達の手が触れているのだ。しかも、それぞれが技を尽くして理絵の官能を責めあげる。無慈悲な責めに、既にぎりぎりだった理絵の官能が耐えられる筈も無かった。

 「ほら、もうイきそうだね、理絵ちゃん。」
「柔らかい胸だねぇ。」
「あそこももう洪水だよ、理絵ちゃん。」
言葉でのあざけりも、もはや理絵の耳には入らない。

 (あ、ああ、祐介、わ、私、もう駄目・・・)理絵の中でついに何かが弾けた。
「あ、も、もう駄目ぇ、・・・い、いやあぁぁぁ!」
理絵は叫び声を残して、がっくりと首を垂れた。体が小さく痙攣している。

 「ありゃあ、イったの初めてだわ、間違いないわ」
アケミが誰にともなく呟いた。
「もっと可愛がってあげたくなっちゃう。」

 男達はすっかり静まり返っていた。熱っぽい視線で失神している理絵の横顔を皆が凝視していた。ついに、あの美女が絶頂に達する姿を見てやったぞ。しかも無理矢理、みんなの見ている前で・・・生まれて初めての絶頂を・・・男達はあまりの興奮に喉がからからに乾いていた。

 しばらくして意識を取り戻した理絵を待っていたのは、フラッシュの嵐だった。
「加藤理絵ちゃん、生まれて初めての絶頂体験、おめでとう! ご感想は?」
ファインダーを覗きながら、洋子が言った。横にはママも一緒にカメラを構えている。

 「ひ、ひどい、写真なんて!」
理絵は慌てて抗議をした。しかし、体にまだ力が入らない上に、両腕両脚をしっかり押さえられているために、どうすることもできなかった。下着だけの姿で大股開きを強制されている理絵に対し、洋子とママが容赦なくフラッシュを浴びせる。

 「さ、生まれて二度目の絶頂、言ってみましょうか? 今度はイっちゃう瞬間もちゃんと撮ってあげるからね。みなさん、理絵ちゃんが失神していた時間はロスタイム扱いにしてあげるわ。その調子で頑張ってね。」
と言って、男達にウインクした。

 「よし、じゃあ、もう一丁、行くか!」
「ああ、ポジションチェンジしようぜ。」
「よし、じゃあ、じゃんけんだ!」
男達は年に似合わず、真剣にじゃんけんを始めた。一位になった者が選んだのは、もちろん、下半身の全面だ。
 「今度は、こんなの、どうだ?」
一位の男はそう言って、人差し指をズブリと秘裂に挿入した。

 「ひ、ひぇぇ・・・」
女として一番恥ずかしい部分にもろに指を入れられ、理絵は絶句した。
「や、やめてぇ・・・」
しかし、かすれ声を出すのが精一杯だった。(祐介、ごめんなさい! 私、私・・・)指でかき回される快感に翻弄されながら、心の中でニューヨークの恋人に詫びる。

 他の男達も、その大胆な行動に刺激された。
「じゃあ、俺はこうだ。」
じゃんけんで2位だった男の指が理絵の尻の穴を捉えた。

 「ひ、そ、そこは駄目ぇ。お願い、やめてぇ」
肛門をまさぐられる異様な感覚に理絵は震えた。必死に許しを請う。

 「ごめんな、理絵ちゃん。それ!」
男はそれでも気を使ったのか、薬指を尻の穴に挿入した。

 「ひ、ヒィ! あぅっ」
悪魔的な感覚に理絵は眼を白黒させた。
「あぅ、あぅっ、はぁぁ」
とても言葉にならない。

 しかし、未知の快感に悶える悶える理絵は、ギャラリーにとってはこの上無い見せ物だった。
「あらあら、理絵ちゃん、あそことお尻、両方に指突っ込まれてるわよぉ。」
エミが面白そうに言った。女の理想形のようだった理絵が自分たちと同じ、いや自分たち以下の位置に堕ちていくのが楽しくて仕方が無い。しばらくじっくりと眺めていたが、何かを思いついたように声をあげた。
「ねぇねぇ、ミカちゃん、理絵ちゃんのお口が寂しそうじゃない?」

 ミカちゃん、と呼ばれた、3番目の卓の女の子は、エミの言いたいことをすぐに理解した。
「分かったぁ。」
といって、テーブルのソーセージを手に持って立ち上がり、理絵の脇から
「理絵ちゃん、これもどーぞ。」
と言って、理絵の口にソーセージをくわえさせた。

 「んぐ、ふぐぅ!」
理絵はソーセージを口に入れられたため、大きく唇を開いたまま固定された。下半身と胸への快感責めのため、それを噛むこともできない。何とかそれを吐き出そうと呻くことしかできなかった。

 「あら、食べないのぉ? ほらほら。」
そう言ってミカは、ソーセージを理絵の口に出し入れし始めた。
「ほら、もっと唇をすぼめて吸い上げなさいよ。」
と笑う。

 ギャラリーの男達は絶句した。それは、あまりにも酷い光景だった。理絵はまるで、同時に3人の男達に犯されているようだった。秘部には人差し指、肛門には小指が挿入され、さらにそのあえらかな唇には真っ赤な太いソーセージが出し入れされている。また、両の乳房も揉まれ放題だ・・・男達は危険な感覚に捕らわれ始めていた。(この女を思いっきり犯してやりたい)誰もがそう思わずにはいられなかった。

 男達の熱っぽい視線を一身に浴びながら、理絵は再び官能の限界まで追い詰められていた。秘部を、肛門を、唇を、好きなように犯され、もう何も考えることができない。本当にレイプされているような気すらしていた。自分の理性があっけなく崩壊していくのを意識の片隅で理絵は感じていた。(女って、こんなもの? 理性ってこんなに脆いものなの・・・?)

 そして1分後、理絵は再び絶頂に達する姿を皆の前に晒さなければならなかった。今度はさっきよりもずっと深い快感を感じさせられたせいか、失神状態からなかなか回復しない。

 「あ〜あ。もうパンティ、ぐしょ濡れだぜ。」
男の一人が呆れたように言った。

 「ほ〜んと、なんか、もう結構透けちゃってるわねぇ。黒いお毛毛が見えてるんじゃないかしら。」
ママはそう言いながら、理絵の股間のどアップを撮影していた。
「まだ5卓もあるのにねぇ・・・ほら、しっかりしてよ。」
そう言って、理絵の尻をぴしゃっと叩く。それは、まるで店の女の子を叱りつけているようだった。

 しかし、理絵の試練はあと5卓、では済まなかった。最初の2卓との交渉をまとめたママが、2回目の相手をさせたのだ。自分の絶頂の瞬間のポラロイド写真を見せられた理絵に拒否することはできず、結局、全ての男達に直に秘部を触らせなければならなかった。そして、最後は5課の卓で、同僚達に散々弄ばれながら、3度目の絶頂に達したところで、ようやく解放されたのだ。

 しかし、理絵の下着が脱がされなかったことは奇跡に近かった。特に、パンティはもう視線を隠す役に立たないほどに濡れていたが、ママがそれを脱がすことを許さなかったのだ。もちろん、理絵に同情してのことでは無い。医者中心の卓の男達は5万出す、と言った者もいたが、計算高いママは、まだまだ稼げると思っただけの話だ。(本当に上玉が転がり込んできたものね。スケベオヤジどもをじらせばもっと稼げるわ・・・よろしくね、理絵ちゃん)

 ようやく服を返してもらった理絵は、のろのろとそれを着込んでいた。頭の中はもう真っ白だった。(ひ、ひどい・・・どうして私がこんな目に・・・)思考がそれ以上進まず、繰り返し同じ事を考えていた。

 そんな理絵の肩に手を回しながら、洋子が声をかけた。
「しっかし、すごかったわねぇ、理絵ちゃん。今日はこの前と違って随分サービス良かったじゃない?」

 真奈美がすかさず続ける。
「だけど、理絵ちゃん、今日は何回イったのかしらねぇ? ・・・11回、それとも12回かな?」
屈辱に俯く理絵の顔をわざと覗き込みながら言った。二人とも、上司に向かって理絵ちゃん呼ばわりだ。切り札を持っている自信に、精神的にはすっかり優位に立っていた。数え切れないほど、淫らな姿を同僚に晒してしまった恥ずかしさを指摘され、理絵は思いきりうつむくしかなかった。

 「本当、すごかったですね。理絵さん、気持ち良かったですかぁ?」
最初は同情気味だった昌子も、徐々に嗜虐の快感に目覚めてきたようだった。洋子達ほど露骨で無いにしても、その瞳は明らかに理絵の恥辱を楽しむように笑っていた。

 酔いが醒めた課長の谷村も尻馬に乗るように言った。
「どうだい、加藤君。今までの男性への接し方を反省したかね? これからは本木君、中村君の言うことを良く聞いて女らしく振る舞うんだぞ。」
どう考えても、的外れの説教だったが、誰も異論を唱える者はいない。

 谷村は、理絵がこれだけの目に遭わされて、明日出社出来る筈もないと考え、安堵していた。(どうだ、加藤君を退社に追い込んだのは俺の決断力だ・・・)そんなこと、誰も評価してくれはしない、ということに気付かないのがいかにも課長止まりの谷村らしかった。

 しかし、洋子達はそんなに楽観的では無かった。皆から逃げるように早足で歩く理絵に追いついて、横から囁いた。
「じゃあ、明日からは本格的に指導させて頂きますからね、加藤係長。」
わざと係長、と言って理絵の屈辱を煽った。ぴくり、と理絵の肩が震えるのを見てから話を続ける。
「まず、その服装から直して頂かないと、係長。女らしく、ね」

------------------------------☆☆☆---------------------------☆☆☆------------------------------
 

次章へ 目次へ 前章へ



MonkeyBanana2.Com Free Counter