PART 68(bbbb)

 「そ、それは、そうだけど・・・」
柏原は言葉に詰まった。同時に、こんなチャンス、一生ないぞ、と囁く悪魔の声が聞こえた。例え付き合ってエッチをしたとしても、館内露出プレイをしてくれる彼女なんて、めったにいないぞ・・・
「そのとおり、って、梨沙ちゃん、あのビデオ、見たの?」

 「ううん」
梨沙は首を振った。
「だから、柏原くんの言うとおりにするよ、全部」

 「え、そ、そんな・・・」
柏原は驚愕しながら、一方で警戒していた。これは何かの罠か?
「梨沙ちゃん、自分が何言っているか、分かってる?」

 「・・・分かってるよ。それにね、ジャケットの写真なら見たよ・・・」
梨沙はそう言うと、急に両手をスカートの中に入れた。そしてちょっと躊躇ったあとで、その両手を一気に膝まで下げた。白いパンティが膝に絡まっていた。
「柏原くん、見て・・・」
梨沙はそう言うと、柏原に背を向けた。そして腰を少し屈めて両手を後ろに回し、スカートの裾を掴んだ。続いてその手を一気に持ち上げた。
「こんな感じでしょ・・・」
梨沙は今、制服姿でパンティを下ろし、丸出しの生尻を後ろの柏原に向けて突き出していた。

 「ちょ、ちょっと、梨沙ちゃん・・・」
柏原は思わず周囲を見回した。幸い、近くに人の気配はない。柏原は思わず梨沙の生尻に見とれた。やっぱり、すずちゃんのと同じくらい白くて、むっちりしてて、たまんないな・・・うーん、甲乙付けがたいな・・・
「それじゃあさ、今後は前を持ち上げてくれる?」
これは行ける!・・・柏原は思い切って言った。

 「・・・うん・・・」
梨沙は素直に頷くと、頬を少し赤らめ、両手でスカートの前の裾を掴んだ。そして、唇を少し噛みながら、ゆっくりとスカートを持ち上げていった。太ももが徐々に根本まで露わになり、ついにノーパンの秘部が下の部分から露出した。
「これで、いい?」
梨沙はすっかりスカートをまくり上げていた。

 「う、うん・・・」
いつも学校で見ている制服姿の梨沙が、図書館の中で、ノーパンでスカートめくり上げ、丸出しの秘部を自分だけに見せている・・・柏原は天にも昇らんばかりの幸福感を感じていた。梨沙ちゃん、今日は本当に俺の思いどおりなんだ・・・
「それじゃあさ、ブラウスのボタンを外して、ブラジャーを脱いで、おっぱい見せて・・・」

 その1分後、ブラウスをはだけて可愛い乳房と乳首を露出させている梨沙を前に、柏原は次の命令をした。
「おっぱい出したまま、スカートを下ろしちゃって・・・」
うわあ、これでたまんない格好になるぞ・・・制服姿で、おっぱいとアソコとお尻丸出し!・・・

 そして柏原は、その姿をさせても飽きたらず、ついには梨沙を全裸にしてしまった。首のリボンだけを残したのは、すずのビデオと同じだった。この名門校のリボンだけで素っ裸って、最高だよなあ・・・
「それじゃあさ、梨沙ちゃん、そのまま腰を下ろして、足を立ててM字型に開いて・・・それから、自分でアソコをぱっくり開いて見せて。」

 数分後、柏原は、憧れだった美少女に、人がいつ来るか分からない図書館で、全裸M字開脚をさせた感慨に耽っていた。梨沙ちゃん、学校でも露出調教しちゃおうかな・・・

 「それじゃあ、次は・・・」
オナニーをさせるか、フェラをさせるか、いっそのこと挿入してしまうか・・・柏原は少し迷った。
(うーん、やっぱり、図書館でエッチとかフェラとかお願いしたら怒るかな・・・今日は、露出オナニーまでかな・・・)


 「ぶっ、」「あはは、もうだめ、」「お腹痛くて死にそう」・・・突然、どこからともなく複数の女子が笑う声が聞こえ、柏原は戸惑った。

 ・・・・・・うっすらと目を開けた柏原の視界には、目の前の女子大生3人組が口を押さえて苦しそうに笑い悶えている姿が見えた。

 「・・・っ!」
今のは夢だったんだ・・・柏原はようやく状況を把握して、背筋が凍った気がした。前の女子大生の様子からすると、自分は少なくとも、夢の最後の方は、寝言で呟いてしまったらしい・・・まさか、さっきの!?・・・柏原は、怖くて女子大生達に聞けなかった。その3人は、もはや遠慮せずに柏原の顔を見て、クスクス笑い続けていた。

 (ま、まあ、梨沙ちゃんが電話でいないことだけが幸いだったよな・・・)
柏原が確認しようと後ろを振り向くと、女子高生が立っている制服姿が目に入った。制服に沿って見上げると、引きつった笑顔を浮かべている美少女の顔が目に入った。

 「・・・か、柏原くん・・・ちょっと、一緒に来て、くれるかな・・・」

 その顔を見て、柏原は悟った。梨沙は今、これまでで最大級の「怒れる女神モード」になっている・・・
「う、うん・・・」
 
 笑いを噛み殺している3人の女子大生に見つめられながら、柏原は梨沙の後をとぼとぼとついて行った。


 ・・・梨沙は図書館の奥の方までどんどん歩いて行き、スペイン文学のコーナーで本棚の間に入っていった。

 (え、これはさっきの夢と同じ場所・・・え、え?)

 「ねえ、柏原くん・・・昨日、『大石すずの露出調教スペシャル2』、見た?」
梨沙はくるりと振り向くと、柏原の目を見て言った。

 「いや、見てないよ。」
予想していた問いに、柏原は左肘を曲げるのを我慢して答えた。やっぱり夢と同じだ・・・

 「嘘でしょ」

 「え? そんなことないよ、本当だよ。」
左肘は曲がってない・・・きっと引っかけだ・・・

 「へえ、そうなんだ・・・それじゃあ次の質問。」
梨沙はそう言うと、少し息を吸った。
「『やっぱり図書館シーンが最高にエロい、梨沙ちゃんにそっくりだから、お前もすぐ買え!』というメッセージをあなたは今日の明け方、友人に送りましたか?」

 「・・・」
柏原は絶句した。それはもはや、質問でも何でもなかった。
「どうして? やっぱり冬木から?」
(しまった!)柏原は慌てて口を噤んだ。

 「へー、冬木くんに送ったんだ。そんなメッセージ・・・それって、私のこと想像しながら見ろっていうことかしら・・・変態!」

 「・・・」

 「次の質問。あなたは昨晩、『大石すずの露出調教スペシャル2』を購入し、明け方までじっくり見ましたか?」

 「・・・」
柏原はしょんぼりとうなだれた。もう、おしまいだ・・・梨沙ちゃん、俺のこと、思いっきり軽蔑してる・・・

 「・・・ほんとに、仕方ないなあ・・・男の子って・・・」

 梨沙の声が聞こえ、柏原は顔をあげた。あれ、あんまり怒ってない・・・?

 「本当はね、柏原くんが私のオートバイのエッチな写真を沢山隠し持っていたことを、さっきの電話で友達に相談していたの。柏原くん、本当に変態なんじゃないかなって・・・」
梨沙はぽつりと言った。
「そしたらね、その友達に笑われたの。そんなの当たり前だって。それどころか、学校の男子全員、私のお尻の写真、捨ててないはずだって。」

 「・・・うん・・・」
また始まった、先の予想のできない梨沙ちゃんの一人語り・・・

 「それにね、柏原くんが今日、友達にさっきのメッセージ送っていたこともね・・・ねえ、大石すずの新作、そんなにおもしろかった?」

 「・・・うん・・・ごめん・・・」
柏原は正直に答える方に賭けることにした。頼むぞ、「友達」・・・

 「そうか、そうよね・・・」
梨沙は小さく頷いた。
「友達が言うにはね、それはまあ、男性の本能なんだから、いいとか悪いとか言っても仕方ないことなんだって・・・それに、好きな女の子に似ているAV女優だからこそ、そんなに熱心に見たんだって。それはむしろ、女の子としてすごく光栄に思った方がいいって・・・」

 (あれ、その話、前にも聞いたことがあるような・・・)
もちろん、柏原はそう思っても口にはしなかった。

 「その子は、すっごくそういうことに詳しいから、・・・嫌だけど、まあ、そういうことかな、と思うことにしたの・・・」

 「う、うん・・・」
「友達」、ありがとう・・・

 「・・・でもね、やっぱり嫌なの、そんなの、不潔に感じちゃって・・・」

 「うん・・・」
(来た来た、梨沙ちゃん得意の蒸し返し・・・)

 「ごめん、嫌なんだ・・・柏原くんが、他の女の子の裸を見るなんて・・・」

 「・・・」
(え、まさか、この展開は!?)

 「ねえ、柏原くん・・・私がここで裸になったら、すずちゃんのビデオ、見ない?」

 (騙されるな! これは罠だ!)
「・・・そりゃあ、見ないと思うけど・・・」

 「分かった・・・それじゃあ、脱ぐね・・・」
梨沙は顔を赤らめながら言った。
「ねえ、人が来ないか、見ててね・・・」
そう言うと、梨沙はスカートの中に手を入れて、パンティのゴムを掴んだ。
「・・・ねえ、誰も、来ない?・・・脱いでも大丈夫?・・・」

 「あ、ああ・・・」
これは罠だ、という警告が頭の中で響いていたが、柏原は誘惑に勝つことができなかった。柏原は小さく唇を噛んだ。痛い・・・よし、今度こそ、夢じゃないぞ・・・

 「それじゃあ、脱ぐよ・・・」
梨沙は柏原の顔を見ながら、ゆっくりとその手を下ろしていった。その手がスカートの下に出て来たとき、その手には白いパンティが握られていた。そのまま手はゆっくりと下りて、膝のところで止まった。
「ねえ、次はどうする? スカートの前を上げる? それとも後ろ? いっそ、スカートを落としちゃおっか?」

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