PART 74(bbbbx)

 そ、そんな・・・無理です、と嫌がる梨沙を、5人のスタッフがなだめすかし、結局は全裸のままで車の外に連れ出した。

 「これくらいの露出、何でもないだろ、すずちゃん? 今日の撮影はもういいけど、会社で度胸を付ける練習、してもらうぞ。あと、オナニーもじっくりとな。・・・図書館のあれ、ひょっとして本気だったんじゃないのか?」
桂木はそう言うと、裸の梨沙の尻を軽く叩いた。きゃあっと梨沙が悲鳴を上げると、そのあまりにも素直でウブな反応に、スタッフ達が笑った。梨沙はすっかり、AV撮影のスタッフ達のアイドル的存在になっていた。

 彼らの会社は、そのビルの4階と5階だった。エレベーターで5階についた一行は、幸い他の誰にも会わないまま、会社の中に入ることができた。

 「よ、元気か、みんな!」
桂木が大きな声で中のスタッフ達に声をかけると、全員の視線が一行に向けられた。そして、その視線はもちろん、一人だけ全裸の美少女に集中した。

 梨沙は今、桂木に厳しく命令され、両手を身体の横に下ろしていた。大勢のスタッフが、目を丸くして自分の乳房と秘部を見つめているのが分かっても、笑顔を浮かべるように強要されていた。
 (い、言わなくちゃ・・・)桂木にぽんと尻を叩かれ、梨沙は一歩前に出た。
「みなさま、初めまして。大石すずです。この度、アイリス映像様に移籍することになりました。よろしくお願いします。」
そう言って上品にお辞儀をすると、フロアは温かい拍手に包まれた。

 「さてと、まずは社長に挨拶に行かないとな、すずちゃん・・・」
そう言いながら、桂木は周囲を見回し、一点で視線を止めた。
「お、あれ、あれ持ってきてくれ!」

 桂木が持って来させたものを見て、梨沙は目を見開いた。
「い、いや、こんなの・・・」
それは、小さめのバイブだった。それほど太くはなく、柄の部分は3センチほどしかない。

 「何言ってるんだ、手でオナニーができないんなら、まずは器械で覚えるしかないんだよ。」
桂木の無茶な理屈に周囲の皆が吹き出すのを堪えていた。
「大丈夫、ローションも塗ってあるから、はやくオマ○コに咥えろよ。」
桂木は、いつしか仕事の鬼モードに変わっていた。

 そ、そんな・・・会社に戻って、少し休憩してから帰してくれるんじゃなかったのか・・・梨沙はそう思ったが、今の桂木にそんなことを言っても火に油を注ぐだけだと分かっていた。今度怒らせたら、裸のままで会社から閉め出されてしまうかもしれない・・・
「は、はい・・・」
梨沙は仕方なくそのバイブを受け取り、立ったままで脚を開き、下から挿入しようとした。おい、しっかり撮れよ、という声が聞こえ、すかさず照明が当てられるのが辛かった。

 もっと奥まで、と桂木に叱責されながら、ついにバイブを挿入した梨沙は、両手を頭の後ろで組まされ、全裸でバイブの柄を秘裂から覗かせている姿をあちこちから撮影、録画されてしまうことになった。も、もういや・・・早く終わって・・・

 「うーん、恥ずかしがる顔はさすがに可愛いんだけど、何か、インパクトに欠けるなあ・・・」
カメラマンの後ろに立ち、全裸の梨沙を眺めていた桂木は、そう言いながら周囲を見回した。
「あ、あれ、あれ使おう! おい、宮川・・・宮川、呼んでこい!」


 ・・・その数分後。梨沙の全裸の肌には、赤い縄が美しく掛けられていた。それは亀甲縛りと股縄縛りを組み合わせたもので、両方の乳房はひし形の縄にくくり出され、股間に掛けられた縄は、バイブの柄にしっかりと回り、秘裂から抜けないように押さえていた。また、両手は後ろ手縛りにされ、乳房も秘部も尻も隠すことはできなかった。

 股縄からは一本の縄が伸びていて、桂木がその先端を握っていた。
「うーん、やっぱり宮川は、縛りの天才だな! どうだ、このエロさ!」
桂木はそう言うと、縄をぐいっと引っ張った。

 「あ、あっ、あんっ!」
バイブにかかっている縄を引き上げられ、梨沙は前屈みになって呻いた。膝が崩れそうになったが、そうすると秘裂に挿入されたバイブが一層深く挿入してしまうため、何とか耐えた。普通に仕事をしているフロアのスタッフ達が、ちらちらこちらを見るのが辛かった。

 「ほら、ぼけっとするな! カメラに向かって笑って見せろ!」
桂木は手に持った赤い縄をまたもやぐいっと引き上げた。あぅっ、という悲鳴にも容赦なく引っ張り続けた。
「セリフは・・・そうだな、『すずの下着はいつも亀甲縛り!』とでも言ってもらおうか。大声で、フロアの全員に聞こえるようにな!」

 「あ、あぅぅっ、わ、分かりました! お願い、引っ張らないで・・・」
梨沙が懇願すると、ようやく桂木が手を緩めた。しかし手から縄は離さず、そのまま腕組みをした。

 今の梨沙には、桂木が愛情を持って指導してくれているのはよく分かっていた。しかし、16歳の女子高生にとって、全裸で縛られることなんて考えたこともないのに、さらにその格好でカメラに笑顔を向け、大声で挨拶させられるなんて・・・
「・・・あうぅぅっっ!」
急に縄を引っ張られ、梨沙は膝をガクガク震わせた。
「い、言います、言いますからっ・・・・す、すずの下着は、いつも亀甲縛りです!」
縄で挟まれて乳房をくびり出され、秘裂にバイブを咥えている姿をスタッフ達に晒し、梨沙は顔から火が出そうな気持ちになった。

 「よし、まあいいだろう・・・それじゃあ、行くぞ」
桂木は、あごを撫でながらそう言うと、縄を持ったまま、フロアの奥に向けて歩き始めた。股縄から延びる縄を引っ張られた梨沙は、悲鳴を上げながら、桂木について行くしかなかった。

 アシスタント達スタッフはその場に残り、奥の社長室には桂木と梨沙の2人だけが向かうことになった。

 「よし、それじゃあすずちゃん、絶対に失礼のないようにするんだぞ。まあ、小心者の大したことねえ野郎だが、上司だからな。」
桂木は苦み走った笑顔を見せると、扉をノックした。
「失礼します、社長・・・今、よろしいでしょうか。」

 「ああ、桂木か。どうぞ。」
中から、中年男の声が聞こえてきた。

 「はい、失礼します・・・」
桂木は梨沙を扉の外に待たせ、とりあえず自分だけが中に入った。
「・・・おや、お二人もいらしていましたか・・・ご無沙汰しております。桂木です・・・」
桂木はそう言って深々とお辞儀をすると、手に持っている赤い縄をくいっと引っ張った。
「それはちょうど良かった・・・今日はちょっと、挨拶をさせたい奴を連れてきました。」

 「あ、あ、あんっ!」
縄を引っ張られ、バイブを秘裂に食い込まされた梨沙は思わず悲鳴をあげ、よろけながら部屋の中に入った。
「お、お願いです、そんなに強く引っ張らないでください・・・あっ!」
部屋の中にいる3人を見て、梨沙の顔が引きつった。

 社長席に座っていたのは、ショウブ堂の店員をしていた男だった。そして、応接ソファに座っている2人のうち、一人は黒川だった。そしてもう一人は、妙齢の美女だった。3人とも、少し驚いた顔で梨沙の顔と、縄化粧された裸身を見つめていた。

 「ほら、何ぼけっとしてるんだ! これからお世話になる幹部の方々だぞ、しっかり挨拶しろ!」
桂木はさっきよりも強く赤い縄を引っ張り上げた。

 「あ、あ、あんっ!」
全裸を後ろ手に縛られて、秘裂に咥えたバイブで責められる姿を、憎い相手の前で晒す・・・梨沙は、羞恥と屈辱、こみ上げる快感に悶え、身をよじらせた。こ、こんなのって・・・桂木の愛情を梨沙は恨んだ。
「・・・は、初めまして・・・大石、すず、です。よろしくお願いいたします・・・あ、あぅぅ・・・」
梨沙は必死に挨拶の言葉を述べた後、快感に耐えきれずに呻き、顔を天井に向けて仰け反らせた。脚が開いてガクガクと震えながら、何とか体を支えていた。

 大石すず?・・・梨沙を迎えた3人は、顔を見合わせた。谷村梨沙ではないのか・・・しかし、彼女がこんなところに来るわけがない・・・

 「ははは、こんな過激な挨拶、さすがにあんまりないでしょう?」
3人の困惑を誤解した桂木は、してやったりとばかりに笑った。
「今日は移籍してから初めての撮影でしたけど、いいですよ、この子! 恥ずかしがり方が、本物の女子高生としか思えないんですよ。こりゃあ、売れますよ、私が撮れば!」

 「ほう、そんなにいいかい、それは良かった・・・」
木島は机に肩肘を付き、拳を口の下に当てながら言った。
「しかし、可愛い顔してるねえ、すずちゃん・・・おっぱいも瑞々しいし、アソコの毛の生え方も控えめなんだね・・・(笑)」

 (い、いや、見ないで!)
せっかく今まで、いろんな罠に嵌められても、絶対に見せなかったのに、こんなところで・・・梨沙は悔しさに唇を噛んでいた。正面の木島だけでなく、黒川までもがソファにゆったりと座り、乳房と秘部を眺めてにやにや笑っているのだ。でも今は、すずになりきるしかない・・・
「は、はい・・・ありがとうございます・・・」
(私が本当は違うって気付いているの?、それともすずちゃんだと思っているの?・・・)梨沙はさりげなく木島の表情を窺ったが、どちらかは分からなかった。

 「そうだ、すずちゃん・・・俺なんかより、こちらのお二人に挨拶しなくちゃ。」
木島はそう言うと立ち上がり、ソファに座っている2人を手で指し示した。
「こちらが、元アイリスの社長で今はFテレビの重役の葉川さん・・・そしてそちらが、元アイリスの制作部長で、今はFプロダクションのエンターテイメント部長の黒川さん・・・」

 梨沙は内心の抵抗を必死に抑え、2人に体の正面を見せた。ソファに腰掛けている2人の前に立つと、目の前に乳房を晒すことになり、梨沙は屈辱に震えた。
「初めまして。大石すずと申します。どうぞよろしくお願いいたします。」
いや、そんな目で見ないで、私、AV女優なんかじゃないのに・・・興味津々の表情の2人を見ながら、梨沙は内心で悲鳴をあげた。



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