PART 78(bbbbx)

 ・・・失神から目覚めた梨沙を待っていたのは、真樹の指だった。今度は、ローテーブルの上に緊縛後ろ手縛りまま、しゃがんだ形で立ち、テーブルの上に突き立てられたディルドでオナニーし、潮を吹きながらイくこと・・・それが最後の課題だった。

 今度の課題はかなり難度が高かった。膣の中の狙った部分を刺激するためには、腰を落としてディルドを深く咥え、さらに腰を前後左右に振りたて、膣壁を擦り付けなければならないのだ。自分の指だったらできるのに・・・梨沙はうっすらと額に汗を浮かべ、前髪を張り付かせながら、必死に腰を上下させ、いやらしくグラインドさせ続けた。

 あはは、女子高生のくせによくやるなあ、と黒川達にからかわれ、時折モニターを見ては、自分の余りに恥ずかしい姿に興奮してしまい、梨沙は淫らな行為に没頭した。もう少し、もう少しでイける・・・潮も吹けそう・・・あと少し・・・

 その時、一人の女性の声が響いた。
「ねえ、何かおもしろいことしてるの?」

 え、ええ?・・・その周囲から、何とも言えないどよめきが沸いた。

 (え、何? 誰・・・)
梨沙は腰を上下させ、ディルドオナニーを続けながら、声のした方を見た。

 その数秒後、ギャラリーをかきわけ、制服姿の女子高生が姿を現した。その瞬間、梨沙とその女子高生の目が同時に丸く見開かれた。
「あ、あなたは!?」
「ちょ、ちょっと何してるのよ!?」

 2人が驚くのも無理は無かった。その2人は、顔もほとんど見分けが付かないほど似ていた。さらに、髪型も同じで、メークも薄化粧で口紅も同じ可愛いピンクだった。また、その女子高生は、K附の制服を着ていた。

 「え、え、え? あ、あっあっあっ・・・」
梨沙は驚愕しながらも、もはや腰の動きを止められなかった。全裸M字開脚姿で腰を何度も上下させてディルドを咥え込み、回転させるようにグラインドし、秘裂の奥の膣壁を責め立てる・・・あ、気持ちいい、出ちゃう・・・
「・・・い、い、いいっ・・・大石、すず、イきますっ・・・みんなの見ている前で、潮吹きしながら、イっちゃう・・・あ、あっあっあっ、あぁぁぁっっ!」


 ビシャーと潮を吹きながら絶頂に達して失神している美少女と、新たに現れた清楚な制服姿の瓜二つの美少女・・・あまりに非日常的な光景に、その場の全員がしばらく言葉を失った。

 「おい、一体・・・こりゃ、どういうことだ!?」
桂木が呆然として言った。
「どっちが、本物のすずちゃんなんだ・・・で、もう一人は、誰なんだ・・・?」

 「何言ってるんですか、私が本物の大石すずに決まってるじゃないですか。」
女子高生の制服姿の女が口を開いた。
「・・・で、なんでこの子は、私を騙ってオナニーショーしてるわけ? しかも、私がまでできない潮吹きまでしちゃって。」

 「うーん、何から話したらいいかな・・・とりあえず、彼女、最後の台詞は名前を間違えちゃったみたいね、あなたを見て。」
真樹が微笑を浮かべながら言った。
「それじゃあ、社長応接室でゆっくりお話しましょうか。」


 ・・・社長応接室には、木島、真樹、黒川、桂木、すず、そして失神している梨沙の6人が入った。

 そして、黒川が事の真相を、一部推測を交えながら以下のように説明した。長い説明の間、時々、目が覚めかけた梨沙だったが、そのたびにバイブでイかされ、失神させられた。

・すずは今日、K附高校の生徒会長、谷村梨沙とそっくりの髪型、メイクをされていて、女子高生露出ものを撮影することになっていた。
・ロケの最初の場所はある公共図書館だったが、たまたまそこで、梨沙本人も勉強していたらしい。
・すずが下半身裸のまま、撮影途中にいきなりいなくなり、桂木達が探し回った。
・すると、なぜか梨沙が、スカートもパンティも穿いていない姿で桂木の前に現れ、助けを求めた。
・梨沙のことをすずだと誤解した桂木達が、梨沙に露出調教ものAVの撮影を強要。下半身裸の姿を撮影されてしまった梨沙は、自分が普通の女子高生であることがばれるのを恐れ、仕方なくすずのふりをした。
・桂木は梨沙をマジックミラーカーに乗せ、車内でストリップとオナニーを強要。
・さらには尿意を催した梨沙に、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中で車の横の扉を全開して一回転し、一般人の中での全裸放尿ショーを強要。
・梨沙をアイリス映像に連れてくると、さらに緊縛調教、オナニー調教を実施。最後にはディルドオナニーをしながら潮吹きするところまで調教できた・・・


 全てを聞き終えた後、すずが呆れたように言った。
「あなたたち、鬼ねえ・・・つまり普通の高2の16歳の女の子を、無理やり露出調教もののAVに出演させたってことでしょ? それに、最後はディルド潮吹きオナニーまで仕込んじゃうなんて・・・可哀想・・・」
すずは小さくため息をつくと、大股開きで失神している梨沙を見下ろした。
「それにしても、初々しくて可愛い子・・・」

 「何だよ、じゃあ俺は今日、すずちゃんと間違えて、16歳の女の子に惚れちまって、一生懸命調教してたってことになるのか?」
桂木がまだ呆然とした表情で呟いた。
「それにしてもひでえなあ・・・あんたら、本当はこの子が、すずちゃんじゃないって知ってたんだろ? それなのに、こんな調教させるなんて・・・」

 「何言ってるのよ。そもそもあんたが最初に勘違いするからいけないんでしょ? 何かおかしいと思わなかったの?」
真樹がぴしゃりと言った。
「だいたい、AV女優がこんなにオナニーが下手なわけないじゃない!」

 「うん、まあ、確かにそこはちょっとおかしいと思ったんだが・・・まさか、偶然この2人が同じ図書館にいるとは思わないでしょ。それに、2人とも下半身丸出しなんて。」
桂木は苦しげに弁明した。

 「それにしても、なんで梨沙ちゃんは下半身すっぽんぽんで本棚の間をうろついていたんですかねえ。」
木島が不思議そうに言った。

 「それに、だいたいこんな平日の昼間に、なんで図書館にいたんだ、学校があるだろ?」
黒川が続いた。

 「そう言えば、図書館で俺がすずを探しに行ったとき、誰かと勘違いされた気がするなあ・・・連れがいたのかな?」
桂木があごを撫でた。

 その中でただ一人、すずだけが合点がいった表情をして、それぞれの言葉に小さく頷いていた。ああ、そっか、そういうことか・・・あなたが、あの可愛い男の子の彼女なのね・・・
「ねえ、ちょっと私に話をさせてもらってもいいですか? いろいろ聞き出しますから。」


 ・・・次に梨沙が目覚めた時、今度はバイブでイかされることはなかった。しかし今度は、社長室に戻っていて、一人用のソファに全裸M字開脚姿で緊縛されていることを知り、梨沙は困惑の表情を浮かべた。

 「おはよう。さっきは驚かせてごめんね。私が大石すずよ。よろしくね。」

 「は、はあ・・・谷村梨沙、です。よろしく、お願いします・・・」
とりあえず梨沙も挨拶をしたが、事態の脈絡が全く分からなかった。それに、少し年上とは言え、同年代の同性に全裸で秘部までまともに晒しているのが辛かった。まだ、終わらないの・・・

 梨沙が不思議そうな顔をしていると、すずがいきなり両手を前で合わせ、頭を下げた。
「梨沙ちゃん、ごめん! 今日は私と間違われたばっかりに、とんでもない目に遭ったみたいね。」

 「え、いえ、あの・・・私こそ、すみませんでした。なんか、言い出しそびれてしまって、今日の撮影、めちゃくちゃにしちゃって・・・」
この人が、柏原くんの大好きな、大石すずさんなんだ・・・優しそうな目・・・やっぱり、いい人みたい・・・

 「いいのよ、そんなことは・・・あ、いや、今日のことは全て、私の責任です。申し訳ありませんでした・・・」
すずはそう言うと、桂木に向かって深々と頭を下げた。

 「いや、まあ、俺が間違っちまったのもいけないから、もう、いいよ。悪かったな、置き去りにしちまって。」
桂木は照れくさそうに頭を掻いた。
「明日から、きついスケジュールになるけど、よろしくな。」

 「それで、あなたは今までどうしてたの?」
真樹がすずに聞いた。

 「え、うん、ちょっと逃げ回ったりして・・・ま、詳しいことは後で説明しますから。」
すずは真樹にそう答えながら、ちらちらと梨沙の顔を見ていた。
「どうでもいいけど、そろそろ服を着せてあげたら? もう、私にもできない潮吹きオナニーまでマスターしたんだし。しかもディルドで!」


 ・・・数分後、ようやく制服を着ることができた梨沙は、急に恥ずかしさが蘇ってきた。断片的にではあるが、自分が全裸になり、信じられないほど恥ずかしい格好になり、大勢の社員の人たちが見ている真ん中で、ビデオカメラに録画されながら、恥ずかしい言葉を言って、何回も絶頂に達してしまった・・・

 「大丈夫、大丈夫だよ、梨沙ちゃん。」
すずが優しく少女の震える肩を抱いた。
「今日のことはね、絶対に表に出ないから。みんなね、梨沙ちゃんが可愛くって、アイリスなりにできることを精一杯してあげただけなの。・・・まあ、迷惑だったかもしれないけど。でも、とっても気持ち良かったでしょ?」

 「・・・は、はい・・・」
梨沙がやっと聞き取れる声でそう言うと、4人の男女はほっとしたように笑い合った。皆、梨沙が可愛くてしてしまったことだったが、少し罪悪感があったのだった。

 「・・・ところで梨沙ちゃん、もう一個、謝らなくちゃいけないことがあるんだけど・・・」
すずが梨沙の顔を窺いながら言った。
「あのね・・・柏木くんって、ひょっとして、あなたの、彼、なのかな・・・?」

 (柏木!?・・・柏原くんのこと? どうして!?)梨沙の目がはっと見開かれた。



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