PART 92(bbbbx)

 短い失神から覚めた梨沙は、自分がしてしまったことを思い出し、かあっと頬を熱くした。そして、目の前の柏原の服がぐしょ濡れになっていることに不審な表情を浮かべ、それが自分の愛液であることを聞かされると、悲鳴を上げて顔を伏せた。その仕草が可愛らしく、観客達の笑いを誘った。

 柏原の次は冬木、その次は木戸であり、2人とも必死に梨沙の中で指を動かしたが、なんとか梨沙は耐えた。結局、30人の中でイかせることができたのは、柏原だけだった。


 「それでは、見事すずちゃんをイかせた柏葉さんに、すずちゃんから、こちらのプレゼントをしまーす!」
くるみがそう言うと、スクリーンの表示が変わり、大きな文字が映し出された。

 『顔面騎乗』

 その文字に、観客が沸き、柏原の顔が引きつり、梨沙がきょとんとしていた、

 「あれ、ひょっとしてすずちゃん、知らないの?」
くるみがさすがに驚いた表情を浮かべた。
「ま、いいわ・・・それじゃあ柏葉くん、ここで横になってくれる?」

 ・・・そして、目の前に横たわっている柏原の顔の上に腰を下ろすように命じられた梨沙は、絶句して立ち尽くした。そんな、柏原くんの顔に、アソコを押し付けるなんて、嫌、絶対にできない・・・
 しかし今、自分はAV女優の大石すずを演じているのだから、それを拒む理由を思いつかなかった。

 一方の柏原も、どぎまぎして、心臓の鼓動がこれ以上ないほど激しくなっていた。なぜかは分からないけど、ここにいるのは梨沙ちゃんに間違いない・・・梨沙ちゃんのアソコが、俺の目の前にきて・・・舌を出して、その中に入れて・・・

 「はい、それではこれから、すずちゃんから、柏葉くんへのスペシャルプレゼント、顔面騎乗をしまーす!」
2人の心情に全く気付かないくるみが明るい声でそう言うと、会場が拍手に包まれた。
「本当にすごいわね、柏葉くん! すずちゃんの行動も、お尻の穴の皺の数も当てて、今度は一人だけ指でイかせちゃったんだもんね!」
くるみはそう言うと、今度は梨沙に耳打ちした。

 途端に少女の顔が真っ赤になり、観客の期待を煽った。
「・・・柏葉さん・・・これから、すずのオマ○コ、じっくりと見て、舌を入れて味わってくださいね。すず、頑張って腰を振るので、うーんと、気持ちよく、してください・・・」
すずとしてとは言え、キスしただけの柏原にそんなことを言うのは、梨沙にとって死ぬほど恥ずかしかった。とてもまともに顔を合わせることができなかった。しかし、その周りにいた、冬木と木戸の興味津々の顔を見て、梨沙は脚をガクガクと震わせた。いや、そんな目で見ないで、お願い・・・

 「あらあら、恥ずかしがっちゃって、顔面騎乗は初体験なのね、すずちゃん・・・」
くるみはそう言いながら、少女の両肩に優しく手をかけ、しっかりと握った。そして、容赦なく柏原の顔を跨がせると、次にその肩を上から押した。少女が抵抗するため、足は少しずつしか曲がらなかった。

 少女のその抵抗は、観客達と柏原の興奮をさらに高めることになった。柏原から見ると、梨沙の剥き出しの股間が少しずつ近づいてくるのだからたまらなかった。う、うわあ、梨沙ちゃんの、オマ○コだ・・・

 そして梨沙が和式便器に跨がるような格好になったところで、ついに秘裂が柏原の鼻に付いた。きゃ、きゃあっと悲鳴を上げて腰を戻そうとする少女の肩をくるみがさっと掴み、ぐいっと下に押しつけた。

 「あ、あああっ・・・あ、あん・・・い、嫌です、こんなの・・・」
ついに、べっとりと柏原の顔に跨がってしまい、少女は顔を天井に向けて仰け反らせ、目を瞑り、いやいやをするように首を振った。みんなが見てる、私の信じられないほど恥ずかしい姿・・・柏原くん、駄目、見ないで・・・

 「ほら、何してるの、腰を前後に振らなきゃ駄目でしょ!」
くるみがからかったように言いながら、尻を軽く平手で叩いた。パチーンという音が思いのほか大きく響いた。
「柏葉くんも、思いっきり舌を突き出して、舐めてあげてね、すずちゃんのあそこ!」

 くるみに命令された二人は、ぎこちない顔面騎乗ショーを皆に披露することになった。

 それは柏原から見ると、あまりにも卑猥な光景だった。梨沙は今、自分の顔の方に正面を向けて腰を押しつけているため、目の前には、無毛の秘部がどアップになっていた。さらにその上には、二つの突き出した乳房が見え、その向こうには、仰け反っている顔の顎や喉が見えた。
 そして、柏原が恐る恐る舌を突き出し、梨沙の秘裂を舐めると、その度に股間がおもしろいようにびくびく震え、可愛い悲鳴が連続して聞こえてきた。梨沙ちゃん、すっごくエッチだよ・・・もっと、気持ちよくさせたらどうなっちゃうのかな・・・柏原は思わず夢中になり、梨沙の股間に舌を激しく突き入れ、秘裂の周りをしゃぶるようになっていた。

 「あ、あっ、だ、駄目っ・・・そ、そんな、あ、あっ、あひぃぃ・・・」
どんどん激しく、かつ巧妙になる柏原のクンニリングスに、梨沙は髪を振り乱し、連続した甲高い悲鳴を漏らした。愛液がどんどん溢れ、柏原の顔にかかっているのが分かると、さらに羞恥を感じ、梨沙の理性は一気に蒸発寸前になってしまった。

 「いいぞ、頑張れ!」
「もうすぐイくぞ、すずちゃん!」
「あはは、腰の振り方が最高にエロいね!」
「ねえ、イっちゃったら、また何かご褒美があるのかな?」

 ギャラリーの盛り上がった声を聞いて、くるみが上機嫌にマイクを握った。
「そうですね・・・もし、すずちゃんが、顔面騎乗でクンニしてもらってイっちゃったら、もちろんお礼は、すずちゃんのお口でしなくちゃいけないわよね・・・ね、すずちゃん?」
あはは、やっぱりそうだよね、自分ばっかり舐めてもらってたらAV女優じゃないよな、とヤジが飛び、笑いが起こった。

 その声を聞いた瞬間、柏原の舌の動きが一気に早くなった。まさか、梨沙ちゃんにフェラしてもらえるってこと?・・・よし、絶対にイかせちゃうぞ、梨沙ちゃん・・・

 「・・・あ、ああ、ああん、・・・あ、あひぃぃっ・・・だ、駄目・・・かしわばっ・・・柏葉さんっ!」
弱点を知り尽くしたような舌の動きに、梨沙は腰をくねらせて逃れようとした。しかしそうすると、柏原が顔を起こして追ってきて、すぐに股間に舌を挿入してきた。それ以上下がろうとすると、今度はくるみに尻を叩かれた。また、顔を起こした柏原の鼻がクリトリスに擦れる形になり、梨沙の悩乱は一気に増してしまった。
「あ、ああっ・・・あ、あぁあぁ・・・あっあっあっあっ・・・い、いくぅ・・・イクイクイクゥ・・・」
梨沙はついに、あられもない言葉を発しながら、絶頂に達してしまった。


 ・・・短い失神のあとで梨沙が目覚めると、まだ柏原の顔の上に全裸のままで腰掛けていることに気付いた。ただ、向きが反対になっていて、今度は柏原の眼前に尻を突きつける形になっていた。
「きゃ、い、いやっ・・・」

 慌てて腰を上げようとした少女の肩を、くるみの両手が押さえた。
「すずちゃん、やっとお目覚め? 駄目よ、逃げたら・・・ちゃあんと、柏葉さんにお礼しなくっちゃね!」
くるみはそう言うと、少女の両肩を握っている手を思い切り引いて、その上半身を前に倒させた。そして、少女の顔が柏原のズボンの真上にきたところでその手を止めた。
「ほら、自分の手で取りだして、おしゃぶりするのよ。」

 「え・・・え?・・・え、そんな・・・」
ようやくくるみの言葉の真意が分かった梨沙は、目の前のズボンの膨らみを見ながら悲鳴をあげた。そんな、できない、柏原くんの、あれを、口に咥えるなんて・・・すずのビデオのフェラチオシーンが脳裏に浮かび、梨沙はぶるっと震えた。
「お、お願いです、それだけは・・・許してください・・・」

 しかし、梨沙をすずだと信じ込んでいるギャラリーとくるみにとって、それはAV女優としての演技にしか見えなかった。
「あはは、おもしろいわねえ、すずちゃん。すっかりウブな女子高生になりきっての演技、すごいわ!」
くるみが笑いながら言うと、会場から同意の拍手が湧いた。
「フェラなんて、今までたくさんやってるでしょ。それに、今日はファン感謝祭なんだから、みなさんのおちんちん、おしゃぶりするのが当然でしょ?」

 「え、そ、そんな・・・すみません、できません・・・」
いくら何でも、知らない人の肉棒を咥えるなんて、絶対に嫌、でも、どうしたら・・・梨沙は困惑して首を振った。目の前では、ズボンの上からでも柏原の勃起した肉棒の形が分かり、梨沙は固く目を瞑った。

 舞台の上で少女がとっているあまりにも卑猥なポーズと、その反応の初々しさのギャップは、梨沙の意図とは反して、観客達を心から魅了していた。男の顔を跨いで四つん這いになり、大股開きとなった腰を後ろから見ると、尻の穴も秘裂もぱっくりと見えてしまっていて、張りのある乳房が下に垂れて突き出し、ショートカットの黒髪は乱れ、真っ赤になった頬、恥ずかしくて仕方ないというように揺れる視線・・・すずちゃん、こんなに演技力あったっけ?

 「そうねえ、それじゃあ、こうしてあげるから、頑張って!」
くるみはぽんと手を叩くと、少女に向けて話しかけた。
「これから、柏葉くんと、シックスナイン対決をするの。それでね、すずちゃんが先に柏葉くんをイかせて、全部飲んだら、フェラはそれでおしまい。だけど、すずちゃんが先にイっちゃったら、ここにいるみなさんのおちんちんを全部フェラして、全部ごっくんする、ってことでどう?」

 少女が仕方なく頷く中、スクリーンには非情な文字が映し出されていた。
『注:すずちゃんが勝っても、いろんな罠で、みんなにフェラをすることになります。皆様、安心してお待ちください(笑)』
その文字は、柏原と梨沙がスクリーンに背を向けている時にそっと表示された。


 ・・・こうして、梨沙と柏原の衆人環視の中でのシックスナインショーが始まることになった。

 「柏葉さん、失礼します・・・」
四つん這いで裸の下半身を後方に突き出した格好のまま、梨沙は両手を前に出し、柏原のズボンのジッパーを下ろしていった。今、柏原くん、私のアソコをすぐ近くで見ている・・・そして、柏原くんのアレを取り出して、咥えなくちゃいけないなんて・・・

 ジッパーを下ろし終わった梨沙の目の前に、グレーのトランクスが見えた。はっきりと柏原の肉棒の形が浮き出ていて、梨沙は思わず目を背けた。その一つ一つの仕草を、あちこちからのカメラが撮影し、スクリーンに映し出しているとは知らなかった。

 「ほら、早くして!」
空中に突き出された尻を、くるみがぱしんと叩いた。(ふふ、ほんと、可愛い子ね、すずちゃんって・・・おちんちんにびくびくしちゃって・・・本当にAV女優じゃないみたい)



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